おりづるタワー、高い入場料を払って行く価値はあるのか?

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みなさんこんにちは、綾ひさよです。

今回は広島旅行レポ第2弾!ということで、平和記念資料館の近くにあるおりづるタワーに行く価値はあるのか?まとめてみました。

前回の記事はこちら。

小学3年生の旅育、広島平和記念館①

ところで、おりづるタワーの入場料を初めて知った時、「たかっ…!」って思ったんですよ。

大人2200円もする、、大阪のあべのハルカスは300メートルの高さで1800円なんだけど。。

と初めは、ケチくさいことを考えておりました。。(ちなみに、おりづるタワーは高さ51.5m)

でも、旅行前から私より観光ブックを読みこんでいた子どもは「広島の景色見たい!!」と言い張ります。

なので、事前知識の乏しかった私は「単なる展望台」の認識でかる~く入場。

登ってみた感想は、、年間パスポートが欲しいくらい、また行きたい!!!!です。

この記事ではこんなことがわかります

♡平和資料館、原爆ドームとセットでおりづるタワーに必ず行って欲しい理由

♡広島産食材をつかった「握手カフェ」で小学生がはまったおすすめメニュー

おりづるタワーってどんなところ?

おりづるタワーは、広島平和記念公園のすぐ横にたつ、多様な施設が入った複合スペースです。

綾ひさよ
綾ひさよ

オフィスも入ってるんだね!観光客は、どんな風に楽しめるの?

観光客が楽しめるポイント4つ

①原爆ドームを眼下に臨み、広島の街全体を一望できる屋上展望台「ひろしまの丘」

②さまざまなデジタルアトラクションが体験できる「おりづる広場」

③広島産のめずらしい名品が揃ったお土産ショップ「SOUVENIR SELECT 人と樹」

④とっても美味しい、気さくな店員さんのいるお洒落なカフェ「握手カフェ」

詳しくは、下記のホームページをご参考ください。

今回の広島旅行は、漫画「はだしのゲン」を読んで「戦争のことをもっと知りたい。広島に行きたい!」という小学生娘たっての希望です。

色んな魅力があるおりづるタワーで、すべり台アクションも楽しんだのですが、今回の記事では「原爆や戦争の歴史を深める」に焦点をあてて紹介していきますね!(おまけで、娘も気に入った併設の「握手カフェ」おすすめメニューも紹介します♪)

広島マツダ社長が、おりづるタワーに馳せた「平和への想い」

私が平和記念資料館、原爆ドームと必ずセットで行って欲しい理由。

それは「未来志向で人生に前向きになれる場所だから」です。

引用元:国際平和拠点ひろしま

平和記念資料館や原爆ドームが広島の「過去」だとするならば。

おりづるタワーは「未来」です。

おりづるタワーを運営しているのは、地元広島で自動車の販売、修理を行っている「株式会社広島マツダ」。

会長兼CEOである松田哲也氏が、おりづるタワーの前身となる建物が売りに出されていたとき、たまたま見学に訪れます。

その時に屋上で見た景色に一瞬で心を奪われたといいます。

真下には平和記念公園があり、辺り一面に、遠くは宮島まで広がる街並み。

松田氏は広島出身でしたが、生まれて初めて見た景色に感動し、「75年は草木も生えない」と言われた街が原爆の惨禍から力強く復興を果たした証拠のように思えたそうです。

この地でしか伝えられない「哀しみ」があり、
この地でしか感じられない「希望」がある。

平和記念資料館で原爆の惨さに向き合ったあと、このタワーに登って広島の街を一面に見渡せば、戦後いかに人々が力を合わせて、広島の未来を思って行動してきたのか想いを馳せることができます。

私は、帰りの新幹線で松田氏の『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』をポチりました。

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そんな広島の軌跡をリアルに感じられる場所で、子どもも、「ゲンが住んでた街の景色だ!」とまたここに居る自分が信じられないといった雰囲気で興奮していました。

帰宅後も、平和記念資料館で買った絵本を読みながら、おりづるタワーから見た景色を思い出してています。

78年前、爆心地となった「島病院」

おりづるタワーにのぼると、広島の爆心地となった「島病院」がすぐそこに見下ろせます。

島病院(上記の写真、左にある水色の建物)は1933年に、医院長である島薫氏によって開院。

島氏は非常に優秀で、患者ファーストな外科医だったそうです。

医療費が払えない人の治療を拒まず、お礼に野菜が届けられることもあったと言います。

そんな広島市民の心の拠り所であった島病院は、1945年8月6日朝、原爆によって玄関付近を残して廃墟と化しました。

約80名の医師や看護師、患者が即死、その場には白骨が錯乱していました。

たまたま出張だった島氏は、その場に自分がおらず皆を救えなかったことを激しく後悔したそうです。

「私の新しい病院は平和と貧しき者、窮乏したる者を世話することにささげられている」

3年後に同じ場所で病院を再建した島氏が、戦後記した回想録に綴られている言葉です。

島氏は1977年に79歳で他界、現在は孫の秀行さんが病院を継ぎ、「時代や周りの景色が変わっても、戦前同様、この地で地域医療に奉仕していく」。と力を込めています。

このエピソードをおりづるタワーで知った時の娘は「広島の人はやさしいね。さっき行った喫茶店のおじいさんもやさしい言葉使いだったよ。あんなひどい想いしたから、後は幸せになるしかない!」と言っていました。

広島の人の哀しみ、優しさ、そして強さに触れ、これからの私たちに何ができるだろう?と考えました。

93歳の被爆体験者が、おりづるタワーにウォールアートとして描く「ヒロシマ」

広島の街全体を見渡したあと、スパイラルロープ”散歩坂”に向かいます。

ここには広島に所縁がある、アーティストの方々が書かれた数々のウォールアートがあります。

中でも、被爆体験のある、三浦恒祺(つねき)さん(93歳)が描く『光に向かって這っていけ』がとても力強く、目が奪われました。

三浦恒祺さん

15歳のときに爆心地から4キロ離れた横川で被爆。死ぬまで被爆体験が脳裏から離れることはない。

原爆体験を絵にしようと試みるが、あまりにも残酷で表現不可だった。

しかし、全国の被爆者との交流によって刺激を受け「原爆の形象」の連作に挑み続ける。

先述の作品「光に向かって這っていけ」は、地元の日本海の夕景をモチーフに平和を願って描いた作品が原画だ。

新型コロナの感染拡大や高齢のため、現地の広島で制作できない三浦さんに代わり、美術仲間や大学生が壁に向かった。

おりづるタワー1階の「握手カフェ」には小学生の好きなメニューもたくさん。

広島名物の「牡蠣」や「穴子」って、小学生にはテンションのあがる食べ物ではないですよね。(めちゃくちゃグルメなお子さんは別でしょうが、うちはまぐろやサーモンをまだまだ好みます)

広島焼きもうちの子にはちょっとまだ早かったようで、子連れ広島旅行、食べるものに割と苦労しました。

でも、おりづるタワーの1階にある『握手カフェ』は、広島県産の食材を使ったハンバーガーやポテトチップスなど、小学生が大好きなメニューがあったのでとても助かりました。

とっても開放感溢れるお洒落な店内で我が家がいただいたメニューはこちら。

広島県千代田町で採れた玉子とジューシートマトが入った、ボリューミーなハンバーガーを私と半分こ。

娘は、広島安芸津産のじゃがいもを使った自家製のポテトチップス「ナマチ」が気に入りすぎて秒で食す!(ポテチ大好き人間)

広島の藻塩で味付しているらしく、とっても美味しかったですよ~!

広島といえばレモン☆この日は残暑厳しい9月だったので、広島県産レモンスカッシュをぐびっと飲みほした私です。(夫はカフェで広島産日本酒!、娘はりんごジュース)

デザートはもみじまんじゅう付きバニラソフトクリーム~!!

娘のを少しわけてもらったのですが、もみじまんじゅうのあんこがぎっしり詰まってて、生地ももちっと格段に美味しい!

もみじまんじゅうをお土産に買うことは決まっていたけど、どこのメーカーが良いのか、観光本を読んでもいまいちピンとこなかった私。

なので、思い切って店員さんに聞いてみました!(ここは関西人、旅先で見知らぬ人にも割と平気で喋りかけます笑)

これは、もみじ饅頭の二大巨頭のひとつ、「やまだ屋」さんというお店のもみじ饅頭のようです。

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(ちなみにもうひとつはにしき堂。店員さんいわく、「生もみじ」が美味しいとのことでした)

店員さんと会話がはずんでいたら、途中で店長さんも入ってきてくださって、こだわってもみじ饅頭を選んだご様子が伝わってきました。

こんな会話も旅の嬉しい思い出です♪

娘も旅先でとった写真を見返したり、「はだしのゲン」を読みながらリラックスした時間を「握手カフェ」で過ごしました。

結論、おりづるタワーは平和記念資料間と必ずセットで行って欲しい

以上、おりづるタワーの魅力を「被爆した過去、力強く復興した現在、そして後世に受け継いでいきたい平和な未来」の観点から紹介しました。

「百聞は一見にしかず」ということでぜひみなさん、おりづるタワーに行って様々な気持ちを味わっていただけたらなと思います。

ちなみに、私たちは時間の都合で出来なかったのですが、再入場もできるようです!

例えば近くの広島城に足を運び、その後再入場して、握手カフェで買ったフード&ドリンクを持ち込んで夜の広島の景色を見るのもいいですね。

引用元:ひろしまリード

私が近所であれば年間パスを買いたいくらい、何度も訪れたい素敵な場所でした。